第十話「追跡者」
「いないね、ミリセント」
「数日前ニハ、ココカラ発信ガアリマシタガ、移動シタヨウデス」
「めんどくさいな」
「ここに居たの?」
「ハイ、数時間前ニハ、ココニ居タヨウデス」
「なんで動き回ってんだよ、うぜえな」
「保菌者デス」
「んー、なら手慣らしにあれを殺してみてよ。ケルビンの実戦データが欲しいからさ」
「承知シマシタ。戦闘開始」
「戦闘終了」
「アハハハ、一瞬だったね。ミリセントの頭もスイカみたいに潰れるかなァ」
「可能デス」
「いやそうじゃなくてさ、もっとこう、ジョークを言ってよって意味なんだけど。
まあプログラムしなおすかな・・・」
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どうやら、ミリセントの身が危ないようですね。