第十一話「感染」
「身体がダルいな・・・なんだ、これ」
「真菌化ノ初期症状、ダト思ワレマス」
「真菌?なんだそれ?」
「パッカード・サマノ、オ身体ガ、ゾンビ化シテイル、トイウ意味デス」
「おい、待てよ、ふざけんなって。なんで僕がゾンビになるんだよ!
そういうのは、遺伝情報の古い、三等市民の奴らだけだろ?」
「ソノハズデスガ、パッカード・サマノ、オ体ニオケル症状ハ、真菌化ノ症状ト、97%ノ確率デ一致シマス」
「なんだよ、それ・・・治す方法はないのか?」
「アリマス。ソレハ【抗真菌化ワクチン】ヲ、投与スルコトデス」
「それはどこにあるんだ、早く教えろよ!」
「現在、【抗真菌化ワクチン】ヲ保管シテイルノハ、【世界救済機構】ダケデス」
「なら奪い取ればいいや。いますぐそいつらの居場所を探り出せ。ミリセントを処刑するのは、そのあとでいい」
「オ言葉デスガ、【世界救済機構】ハ、軍隊ヲ保有シテイマス。我々ノ戦力デハ、恐ラク苦戦スルデショウ。一度、本社ニ戻ラレルコトヲ、オススメシマス」
「くそ・・・」
因果応報ですね。